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野田たけしはこう思う
 2.賠償問題について
 
2005.05.02 
 

 番組中、私が発言しました「日清戦争以来の賠償金」についての疑問やご指摘をいただきました。日清戦争時の清国からの賠償金は、2億テール(約3億円)で当時の日本の国家予算の3倍の額に当ります。現在の日本の国家予算約80兆円とすぐに比較する訳にはいきませんが、その他にも第二次大戦前に様々な場面で日本は中国から賠償金を取っています。また、大戦後日本は在中資産を放棄したではないかとの指摘がありましたが、桁が違いますし、何より質が違います。
  戦後、中華民国は日華平和条約を結んだ際に対日賠償を放棄しました。昭和47年、我が国は現中国政府、即ち中華人民共和国を中国の正当政府として認め、日中共同声明によって国交が正常化されましたが、その際、中国政府は改めて対日賠償を放棄しました。
中国が賠償放棄した理由を「戦争の責任は一握りの軍国主義者にあって、一般の日本人や兵士も中国人と同じ被害者だ」と国民に説明しています。
両国の双方が賠償を放棄してケリをつけたということではありません。
 また、「多額のODAを中国に出しているのに感謝もしない」という見方もありますが、日本が対中ODAを行ってきた原点に、中国の賠償放棄を日本が高く評価したことがあることは事実です。それだけでなく、当時、ソ連の重大な脅威に対して、ODAによって中国の改革開放路線を支援することが引いては日米の国益に合致していたという側面があります。
 なお、対中ODAはほとんど贈与ではなく円借款、つまり低利の貸付けです。今まで貸付約束額は約3兆円ですが、現在元利返済は約束通り行われ、今年は新規貸付けより返済が多くなっています。金利差は国民の税金で埋める計算ですが、とても1兆円にはなりません。


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