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野田たけしはこう思う
 3.靖国神社問題について
 
2005.05.02 
 

 靖国神社はもともと戦死者を祀るために造られたことは周知のことです。特に特攻隊として散華された方々や苦難の中で無念の死を迎えられた方々を想うと、日本人として戦没者の霊に感謝を込めて参拝するのは当然のことです。この想いをもって私も折にふれ、参拝しております。
一方で、何故中国が首相の靖国参拝にこだわるのか。それは一点、靖国問題というよりA級戦犯問題ということです。A級戦犯が合祀されている神社を日本の首相が公式に参拝するということは、中国から見ればA級戦犯を顕彰する行為と受け止められ、国交正常化の原点を否定することにつながると考えているのです。日本に国民感情があるように、中国にも国民感情があります。
A級戦犯の分祀論がありますが、誰を祀るか祀らないかは国や政治には決定権はありません。憲法上、神社側の判断で決まります。ただ、昭和53年になってA級戦犯が合祀されたのですが、その背景には東京裁判に対する考え方が強くあると思います。
 私は、日本は連合国から極東軍事裁判として戦争責任を総括された反面、自らの戦争総括を「一億総懺悔」として曖昧にしたと思います。
A級戦犯として有罪判決を受けた人は25人です。合祀されたのは14人で、そのうち刑死は7人です。日本の独立回復後、いくつかの国会決議や立法措置が行われたことは十分承知しています。ただ、恩給等の扱いで戦没者と同じ扱いをしているから、同じく英霊として合祀しなければならないのかどうか考える余地はあったと思います。また、公判中に死亡した人も合祀されていますが、大赦された西郷さんが祀られていないことや、戦死でないというので乃木さんや東郷さんが祀られていないことを含めてどう考えるのか。さらに、靖国神社国家護持運動の間は何故合祀を見合わせたのか、振り返るのもよいと思います。


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